上映作品


帰ってきた応援上映 キングコング対ゴジラ

日米の2大怪獣が熱海城を挟んで激突!応援上映でみんな盛りあがろう!
オープニングゲストとして、熱海怪獣映画祭創始者で脚本家の伊藤和典氏、音楽家の井上 誠氏、怪獣絵師の開田裕治氏が登壇。怪獣造形のレジェンド村瀬継蔵氏がビデオ出演予定。
日時
10月7日(土) 16:15 〜19:15
会場
熱海芸妓見番
【当日券】
大人3,000円(2,500円+ドリンク500円)
18歳以下2,000円(ドリンク無し)

キングコング対ゴジラ

(1962年・昭和37年 公開作品)
監督:本多猪四郎
脚本:関沢新一
特技監督:円谷英二
出演:高島忠夫/佐原健二/藤木悠/浜美枝/若林映子/田崎潤/松村達雄/平田昭彦/有島一郎
ゴジラシリーズ3作目にして初のシネマスコープサイズ・カラー(総天然色)作品。東宝創立30周年記念作にふさわしく、日本代表のゴジラとアメリカ代表のキングコング、両国人気怪獣によるドリームマッチが繰り広げられる。その決戦の地が熱海。熱海城を挟み激突する2大怪獣の勝敗やいかに。

ゴジラの劇伴といえば伊福部昭。お馴染みのあの曲を聴く度に胸が高まり、ゴジラの巨大さを音で実感できる。本作でも彼の楽曲は素晴らしく、特にファロ島原住民の祈り歌『偉大なる魔神』が耳に残る!歌詞の内容は解読不能だが、巨神として崇められたキングコングの神秘性と力強さが湧き上がるようだ。(寄稿文 タッキー)

熱海怪獣映画祭・夜の交流会

怪獣好きが集まって、楽しく交流・歓談しましょう!
各種アルコール、ソフトドリンク、簡単なおつまみ、お菓子を用意しております。
日時
10月7日(土) 20:00〜22:00
会場
ホテル大野屋1階ラウンジ「セブンスポット」
(上映会場から交流会会場まで徒歩約10分)
当日券
大人3,000円/18歳以下2,000円(交流会用2ドリンク券付き)
  • 前売り券、当日券共に交流会用2ドリンク券付き
  • 3杯目以降のドリンクは、キャッシュオン(有料)となります。
  • ドリンク以外のフード類は持ち込みOKです
    【当日券】大人3,000円/18歳以下2,000円(交流会用2ドリンク券付き)
  • 18歳以下の方は保護者同伴に限り参加可能(参加費は保護者も必要です)

シネマ文化薫る活弁士付映画上映
ロストワールド(1925)

大正時代の活動写真(無声映画)が令和の熱海で蘇る! 活弁士の名調子とピアノ生伴奏による特別上映。ほぼ100年前に造形されたクレイアニメの恐竜は、まったく古さを感じさせない。
日時
10月8日(日) 15:25 〜 17:15
会場
熱海芸妓見番
当日券
3,000円(2,500円+ドリンク500円)
18歳以下 2,000円(ドリンク無し)


ロストワールド

(1925年・大正14年作品)
監督:ハリー・O・ホイト
脚本:マリオン・フェファックス
出演:ウォーレス・ビアリー/ベッシー・ラヴ/ルイス・ストーン
活弁士:片岡一郎
ピアノ伴奏:上屋安由美

片岡一郎(かたおか いちろう)
昭和52年11月 東京生まれ
平成13年3月 日本大学芸術学部演劇学科を卒業
平成14年2月 活動写真弁士の第一人者である澤登翠に入門。澤登門下総領弟子。 レパートリーは日本映画・洋画・中国映画・アニメ・記録映画と多岐に渡り、総演目数は約 350 作品。 バイオリン演歌を福岡詩二、紙芝居を秋山呆栄より指導を受ける。
日、米、独、加、豪、克、伊など 23 ヵ国で公演。その他にも執筆や舞台出演、声優業もこなす。 失われたフィルムの発掘にも尽力し『Our pet』『私のパパさんママが好き』『忠臣蔵』などのフィルムを発見。 周防正行監督作品『カツベン!』では出演の他、主要キャストへの実演指導。『いだてん』にも弁士役で出演。 赤石路代の漫画『めもくらむ 大正キネマ浪漫』では時代考証で協力。

上屋安由美(ピアノ)
愛知県名古屋市出身。
桐朋学園大学音楽学部作曲専攻卒業、同大学研究科修了。同大学音楽学部附属子供のための音楽教室でソルフェージュ講師。これまでポルデノーネ無声映画祭、東京国際映画祭等に出演。ピアノを故・松岡晴子、三輪郁、作曲を三瀬和朗、大家百子の各氏に師事。

「ロスト・ワールド」(The Lost World)はシャーロック・ホームズの作者として知られるアーサー・コナン・ドイルが1912年に執筆したSF小説「失われた世界」を原作としてハリウッドの大手映画会社ファースト・ナショナル・ピクチャーズが1925年に製作した無声映画。監督はハリー・O・ホイト、脚本はマリオン・フェファックスが担当した。

恐竜などの古生物が生き残っている南米奥地への冒険物語で、ドイルが自作で最もお気に入りとしていたキャラクター、古生物学者チャレンジャー教授をウォーレス・ビアリー(「チャンプ」(1931)でアカデミー主演男優賞を受賞)、新聞記者エド・マローンをロイド・ヒューズ、映画版で追加されたヒロイン役ポーラ・ホワイトをベッシー・・ラヴが演じた。

 この作品の特殊効果を担当したウィリス・オブライエンは1915年頃から粘土で製作した恐竜のストップ・モーション・アニメーション(人形アニメーション)による恐竜の映像を撮影していたが、当作品では金属の骨格にゴム製の皮膚を被せた模型を採用した。内部には動物の膀胱を仕込み、伸縮させることであたかも恐竜が呼吸をしているかのように見せかけた。また、一つの画面に恐竜のアニメーションと俳優の実演映像を収めることに成功した。恐竜による都市(ロンドン)の破壊シーンも盛り込まれた。その出来栄えは原作者ドイルがフィルムの一部を友人に見せ、恐竜は実在すると主張したほどであったという。オブライエンは技術をさらに改良し、「キング・コング」(1933)の製作に参加した。彼の弟子が「アルゴ探検隊の大冒険」などで知られるレイ・ハリーハウゼンである。

 「ロスト・ワールド」は斬新な映像効果から大ヒットし、現在では特撮映画の元祖的な存在とみなされている。また、世界で初めて旅客機内で乗客向けに上映された映画でもある。

(寄稿文:河田 剛)



全国自主怪獣映画選手権EX
二大新作!熱海大激突スペシャル

全国のアマチュア映像クリエイターが集う自主怪獣映画選手権から、熱海限定セレクション2作品を上映。招待作品として、すかがわ特撮塾制作の『魂の叫び ヨロイガー』も上映。
田中まもる監督と佐藤高成 監督に加え、毎年審査員を務める脚本家の伊藤和典氏がコメンテイターとして登壇。
日時
10月8日(日) 17:45〜20:00
会場
熱海芸妓見番
当日券
大人2,000円(1,500円+ドリンク500円)
18歳以下 無料

怪獣ハンター必殺隊

(2023年・令和4年 作品)
【キャスト】
主演:田中まもる
【スタッフ】
監督・撮影・脚本・編集・出演・造形・その他:田中まもる

【ストーリー】
令和✕年、怪獣が大量発生する時代を迎えてしまった花の都大東京。これに対し極東科学センターは怪獣ハンター必殺隊を設立。この物語は怪獣ハンター必殺隊の一番隊長・天龍マモルの壮絶かつ狂気に満ちた闘いの記録である。

【監督による解説】
今回も全てひとりで作りました(笑)
製作費は約500円の巨費を投じました!
今回も一生懸命に作りましたので最後まで観てくださいね。

田中まもる(たなか まもる)
1971年生まれ。滋賀県出身。
高校時代から自主制作映画を撮り続け今年で36周年。『ゾギラ・ゲポパ・ギギーメ 地獄の怪獣最前線』で「全国自主怪獣映画選手権 第13回 別府大会」優勝。第19回熱海大会2022で鈴木清賞を受賞。


失われた夜に

(2023年・令和4年 作品)
【キャスト】
篁翔正
古林南
近藤奈保希

【スタッフ】
監督・撮影・特殊造形・VFX・編集:佐藤高成
脚本:藤城瑠
音楽:原文雄
特殊造形:北條弘登
助監督:大河聡
スーツアクター:石松賢治・田島喜平太
VFX協力:青井泰輔
ほか多数

【ストーリー】
家出した男子中学生、高岸誠二は自分を宇宙人だと名乗るお姉さんに出会う。拾われた誠二は彼女との交流の中で行き場なく荒んでいた心を癒していく。
あるとき誠二はお姉さんが大事に持っていた奇妙な「箱」を持ち出してしまう。どこか誘われるように箱を開ける誠二……しかし、その箱の中には巨大怪獣の心臓が閉じ込められていたのだ。
街に解き放たれてしまう怪獣。そして、それを阻止するかのように現れる謎の巨人。自分が狂わせた世界で、誠二は自分自身を見つめ直していく。
【監督による解説】
本作は大阪芸術大学の卒業制作として制作したものです。前作よりもエンタメ性を重視し、よりハイレベルな特撮演出を目指しました。悩みを抱えた少年の冒険譚であり、二大怪獣の夜の市街戦がクライマックスです。また本作はクラウドファンディングをさせていただき完成することができました。応援してくださった皆様に心より感謝申し上げます。

【監督プロフュール】
佐藤高成(さとう こうせい)2000年生まれ。栃木県出身。
田口清隆監督に憧れて自主怪獣映画を撮り始める。大阪芸術大学映像学科入学後、『海鳴りのとき』で全国自主怪獣映画選手権 第18回 熱海大会 優勝。その後、卒業制作作品として本作『失われた夜に』を制作。卒業後はフリーの映像作家としてウルトラマンシリーズやKADOKAWAの映像演出などを手掛ける。


鈴木清さんと振り返る
1970年代ヒーローの素晴らしき世界

今年50周年を迎えるレッドバロンをはじめ、1970年代の特撮ヒーローが大集結!鈴木清さんを囲む登壇ゲストは、きくち英一(帰りマン)・加藤寿(アイアンキング)・車邦秀(レッドバロン敵ロボ)のレジェンドスーツアクターたち!

鈴木 清(撮影監督・監督・プロデューサー)
1942年生まれ。 ’64年に円谷特技プロダクション入社。『ウルトラQ』特撮班撮影助手を経て『ウルトラマン』第21話にて特撮班撮影技師に昇格。『ウルトラセブン』では特撮班撮影技師、『怪奇大作戦』では本編班撮影技師として活躍、日本現代企画『アイアンキング』『スーパーロボット レッドバロン』『スーパーロボット マッハバロン』 創映舎『小さなスーパーマン ガンバロン』では撮影、特技監督、監督、プロデューサーを歴任。『ウルトラマンゼアス』をはじめとする平成映画版ウルトラシリーズでは10作品をプロデュース。カメオ出演の作品も多数。
日時
10月9日(月・祝) 10:00〜12:00
会場
ホテル大野屋
当日券
大人2,000円(1,500円+ドリンク500円)
18歳以下 1,000円(ドリンク無し)

帰ってきたウルトラマン

1971年4月2日〜1972年3月31日放送
TBS系列(全51話)円谷プロ

第51話・最終回『ウルトラ5つの誓い』
1972年3月31日放映(TBS系列)
監督:本多猪四郎
脚本:上原正三
撮影(本編) : 鈴木清
撮影(特撮): 佐藤貞夫
特殊技術:真野田陽一
出演:団次郎(団時朗)/根上淳/岩崎和子/川口英樹 遠矢孝信/菊池英一(きくち英一)

初代ウルトラマンの宿敵、ゼットンを擁するバット星人は次郎とルミ子を拉致し郷秀樹、そしてMATチームを翻弄し、地球に対して圧倒的な攻撃を仕掛けてきた。すべてはゾフィー、初代ウルトラマン、ウルトラセブンらウルトラ兄弟の住まうウルトラの星へも同時攻撃を仕掛けようと図られた”ウルトラ抹殺計画”に則った行動であった。
昨夜の悪夢に現れたゼットンと現実でも対峙した郷秀樹。ウルトラマンになろうとした瞬間、初代ウルトラマンからその変身は制止され、前回の苦い敗北を踏まえた警告メッセージが届く。防戦虚しく遂にMAT基地は原子炉とともに侵入したバット星人に壊滅され、残る戦力は先の戦闘で郷が辛うじて不時着させたマットアロー1号のみとなってしまった……

バット星人が次郎とルミ子を拉致し、決戦場として指定した東亜スタジアムのロケ地は、1962年からこの年までプロ野球パ・リーグの毎日大映(→東京→ロッテ)オリオンズ[1992年より千葉ロッテマリーンズ]の本拠地として東京都荒川区南千住に存在していた東京スタジアム。

ルミ子の夢の中、海辺での郷との祝言の最中に伊吹隊長に異変を知らせる伝令役として(ゼットン役)遠矢孝信さんが、そしてゼットン出現を伝えるMAT本部通信員として(ウルトラマン役)きくち英一さんが出演されています。
『帰ってきたウルトラマン』では、きくちさんと遠矢さんはヒーローと怪獣の演者としてだけではなく、殺陣師としての役割も担って撮影に臨まれたそうです。その苦労と創意工夫は、きくちさんが河崎実監督とともに一年間の戦闘を振り返った書籍『ウルトラマンダンディー―帰ってきたウルトラマンを演った男―』(1995 風塵社刊)で伺い知ることができます。

脚本は円谷プロ育ち、『スーパーロボット レッドバロン』『電人ザボーガー』『ゲッターロボ』『スーパーロボット マッハバロン』『宇宙海賊キャプテンハーロック』、宇宙刑事シリーズ、『北斗の拳』等その後も制作会社問わずあらゆるヒーロー像を描き続けた上原正三氏。
演出は『ゴジラ』『宇宙大戦争』、そして今回のもう一つの上映作品『キングコング対ゴジラ』を世に送り出した日本特撮映画の看板、本多猪四郎監督。当シリーズの第1、2、7話を手がけたあと『ミラーマン』においても第1、2話を手がけて、この最終回の演出に臨んでいます。
本編の撮影を担当されたのは、我らが鈴木清さん。円谷英二特技監督とのコンビで知られる本多演出とはどのような現場から生まれたのでしょうか。興味は尽きません。

郷さんは、両手を天に掲げ旅立っていった。
追いかけても、追いかけても
追いつけない…
幼いころ、人との別れを初めて意識したのが
このときだったのかも知れません。
五十一年後の同じく春、それは現実となってしまいました。
遥かウルトラの星へ。

さあ、帰ってきたウルトラマン最終回 みんなで見よう!
さあ、砂浜を走る次郎くんと一緒に、郷さんに向かって叫ぼう!
(寄稿文:桐谷驟雨)

きくち英一(俳優・スーツアクター)
日本大学芸術学部学生時代、同学「殺陣同志会」に参加、在学中より映画出演を果たす。アクションチーム”JFA”に参加後、イギリス映画『007は二度死ぬ』に出演、『ウルトラセブン』第14・15話神戸港におけるキングジョー戦のセブンを上西浩次の代役で演じる。『帰ってきたウルトラマン』では全51話でヒーロー ウルトラマンを演じる。その後は『電人ザボーガー』『大戦隊ゴーグルファイブ』に出演。リメイク版『電人ザボーガー』では、老年期の主人公大門豊役として出演している。著書に『ウルトラマンダンディー』(風塵社)。

スーパーロボット レッドバロン

1973年7月4日〜1974年3月27日放送
日本テレビ系列 (全52話)宣弘社制作

第1話『ロボット帝国の陰謀』
1973年7月4日放送
毎週水曜日19:00~19:30
登壇ゲストの加藤寿氏がSSI 坂井哲也隊員役で出演。
監督:鈴木清
脚本:上原正三
擬斗:高倉英二(若駒冒険グループ)
キャスト:岡田洋介(紅健) 牧れい(松原真理) 保積ぺぺ(堀大作) 加藤寿(坂井哲也) 大下哲矢(大郷実) 石田信之(紅健一郎) 玉川伊佐男(熊野一平) 鉄面党ロボット(車邦秀) デビラ―総統(伊海田弘) ほか
加藤 寿(俳優・スーツアクター)
自動車セールスマンとして勤務していたが、アクションの魅力に惹かれ 高倉英二らのいる若駒冒険グループに入団。『シルバー仮面』『アイアンキング』スーツアクターを経て、『トリプルファイター』ケリー岩崎役を好演。これが認められ、『スーパーロボット レッドバロン』坂井哲也隊員役、『スーパーロボット マッハバロン』白坂譲司役と、超人的な敏捷性を武器とするニヒルなキャラクターを立て続けに演じた。松田優作に認められ、彼の主演作にはヒットマン役などで登板。現在は故郷である秋田県の農業・スポーツ振興のため、尽力している。


車 邦秀(殺陣師・俳優・スーツアクター)
高校卒業後に上京し、若駒冒険グループに入団。NHK時代劇で端役を務めた際、その堂々たる剣技が林邦史朗に認められ、『おこれ!男だ』の殺陣師に抜擢される。『アイアンキング』『スーパーロボット レッドバロン』ではロボットのスーツアクター、『闘え!ドラゴン』では倉田保昭のアクション吹替え、『小さなスーパーマン ガンバロン』『ウルトラマンコスモス』では殺陣師を担当。大河ドラマ出演作多数。現在は俳優のほか、殺陣道場総本部主席師範、全日本刀道連盟副主席師範、国際護身術振興会師範長として後進の指導を行っている。
今年放送50周年を迎えた『スーパーロボット レッドバロン』。そのプロローグである第1話は、あまりに衝撃的だ。
自国の産業振興や警備のため建造された、世界各国の巨大ロボット群。万国ロボット博覧会に出展中のそれらが、突如現れた謎のロボット トロイホース(車邦秀)に強奪された。高名なロボット工学博士 デビラ―総統(伊海田弘)率いる「鉄面党」が各国のロボットを戦闘用に改造、世界征服の走狗とする悪辣な企みだ。各国の優秀なロボット設計者とともに、日本が誇るロボット工学博士 紅健一郎(石田信之)も鉄面党に拉致される。健一郎はレッドバロンを鉄面党へ献上することを拒み、バロンを弟の健に託し、四散する(第2話)。

デビラ―総統率いる「鉄面党」と対峙するのは、彼に謀殺された亡き兄 紅健一郎博士建造の超高性能ロボット「レッドバロン」を駆る主人公 紅健。そしてその同志 SSI(Secret Science Institute 科学秘密捜査隊)メンバーたち。戦力は、ウルトラシリーズの警備隊のそれと比較しても、ロケット砲を備えた武装車輌アイアンホーク、ジープ、バイクのみと圧倒的に脆弱ではあるが、鋼鉄の殺人マシン・メカロボを駆逐する屈強な戦闘テクニックと精神力を有する戦士たちだ。
『シルバー仮面』『アイアンキング』に続き、本作で擬斗を担当した若駒冒険グループの高倉英二氏は、レギュラー俳優陣の個性と整合した殺陣に腐心。モデル出身ながら空手・合気道の有段者であり 始終謙虚な岡田洋介氏(紅健)、『ガッツジュン』オーディションをきっかけに宣弘社から高く評価され 本作レギュラー入りした高い身体能力の持ち主 牧れい女史(松原真理)、青春シリーズで培ったコミカルな芝居と恵まれた体躯を活かした保積ぺぺ氏(堀大作)、『シルバー仮面ジャイアント』『アイアンキング』でスーツアクトを担い 『トリプルファイター』ではケリー岩崎役を好演された シャープな加藤寿氏(坂井哲也)、学生時代は柔道で国体出場経験をもつ鋼の猛者であり 撮影中は温厚な人柄でチームのまとめ役に徹した 大下哲矢氏(大郷実)、傘をアクションのアクセントとした心優しきベテラン 玉川伊佐男氏(熊野一平)など、実に個性的だ。
演出の鈴木清氏は語る。「OPと第1話にSSIメンバー紹介カットがあるでしょ? あれは当時いろいろ試したんだけど、満足のいくものではなくってね。今ならもう少し良いアイディアが出せたかも知れない」。
当該シーンは かつて狛江市内に存在した日本現代企画スタジオに隣接する市立中学校(現.狛江市市民グランド)体育館での撮影と推察されるが、SSIメンバーのキャラクターに整合したアクションに恣意的なフィルムスピードの緩急が加わり、非常にユニークな映像となっている(『アイアンキング』OPも同様の手法)。

本作では脚本家 上原正三氏のペシミスティックな一面が色濃く、とりわけ「奴隷人間」と呼ばれる、リモートコントロールによる人間爆弾化の描写は、筆舌尽くしがたい残酷な描写であった。第26話では鉄面党の海底基地に拉致されたSSI 堀大作隊員(保積ぺぺ)も同様のシチュエーションで爆死。加えて同話、火星の宇宙鉄面党基地へ向かう飛行艇と共に自爆した大郷ボス(大下哲矢)の最期もあまりに生々しい。先の世界大戦で日本国内唯一の地上戦となった故郷 沖縄で、日本兵から渡された手りゅう弾で自決させられた市井の人々の哀しみが、上原氏の怒りと相まって当該シーンに反映されているかのようだ。
鈴木清監督は語る。「どうして、ああいう形で大下さんや(保積)ぺぺを降板させてしまったのか分からないし、残念でならない。僕は『帰ってきたウルトラマン』でヒロイン(坂田アキ役 榊原ルミ女史)が残酷な死に方をするのを観るのが厭で、その回だけ参加しなかった」。
諸事情からキャスト入れ替えが不可避である場合、仲間や恋人の死をもって主人公の反撃のモチベーションとする演出がままある。が、それは取りも直さず、視聴者の子ども達のトラウマに直結していることが少なくない。
鈴木清監督はこうも語る。「あの頃 僕はまだ31歳で、毎日『”ウルトラマン”を凌ぐ作品をつくりたい!』と思いながら、次々湧いてくるアイディアを形にした。ロボットの外見は変えられないから、ロボットの内部を如何にリアルな機械に見せるか腐心した。バロンシリーズは今でも実子のように可愛いね」。
ニセ紅健一郎(アンドロイドX)役を含め 第1~4話に登場した故 石田信之氏は生前次のように語ってくださった。「あの頃僕はいろんなドラマを掛け持ちして、もの凄く忙しくてね。『レッドバロン』第1話では何時間も遅刻してしまって。現場で鈴木清監督が鬼の形相だったことをよく憶えています(笑)」。
紅一点 牧れい女史は語る。「今でも一部のファンの方がネット上で『実は岡田洋介と牧れいは夫婦だ』とおっしゃって(笑)。キャメラで下から撮られて下着が映ったりしたこともありましたけれど、私自身が松原真理・牧れいの一番の大ファンです」。
車邦秀氏も語る。「宣弘社さんの『闘え!ドラゴン』では倉田保昭さんの吹き替えをしましたが、『レッドバロン』では敵のロボットや顔出しの悪役を演りました(笑)。もう半世紀が経つんですね、月日が流れるのが早く感じられて仕方ありません」。
加藤寿氏も語る。「あれからもう何十年も経ちますが、今も熱心に作品や役を大切に想って応援してくださるファンの皆さんには、感謝でいっぱいです。ありがとうございます!」。
かように番組スタッフ・キャスト諸氏にとって、『レッドバロン』は青春の一ページを飾った想い出深い作品だと容易に推察される。

上原正三氏脚本、鈴木清氏演出による 第37~39話「宇宙から来た父の手紙」「レッドバロン火星に遭難」「機械じかけの明日」の最終3部作は、傑作として名高い。熱海怪獣映画祭での上映を機会に、ぜひ改めて全話をご視聴頂きたい。

(寄稿文:タナカツヨシ)

アイアンキング

1972年10月8日〜1973年4月8日放送
TBS系列(全26話)宣弘社制作

第6話『戦士の子守唄』
1972年11月12日放送

監督:鈴木清・田村正蔵
脚本:佐々木守
擬斗:高倉英二(若駒冒険グループ)
キャスト:石橋正次(静弦太郎) 浜田光夫(霧島五郎) 森川千恵子(高村ゆき子) 堀田真三(不知火太郎) 久野聖四郎 (不知火順六郎) 飛世賛治(不知火順七郎) 加藤寿(不知火順八郎) ほか

水をガブガブ飲む霧島五郎(浜田光夫)。ムチで巨大な敵をなぎ倒す、静 弦太郎(石橋正次)に刮目せよ!

『アイアンキング』 を語るうえで、精鋭的技術者集団「日本現代企画」の功績の話題は不可避だ。
親会社である東宝から撮影機材などを貸与されていた円谷特技プロダクションは、『マイティジャック』『怪奇大作戦』以降ほぼ制作が途絶えたため、苦肉の策として優秀な技術者のリストラを断行。1967年の段階で既に円谷特技プロダクション内に存在していた「日本現代企画」は、1970年に照明技師の小林哲也氏を中心に法人化され、東京都狛江市の撮影スタジオを拠点に活動を開始。かくして精鋭的技術者集団「日本現代企画」は、『シルバー仮面』『アイアンキング』『スーパーロボット レッドバロン』で宣弘社とタッグを組むこととなった。『アイアンキング』終了後、キャメラマン 鈴木清氏はテレビドラマ『子連れ狼』(第1シーズン)の第1~2話のキャメラマンとして重厚な画づくりに腐心するが、ほどなく業務命令で日本現代企画へ戻され、『スーパーロボット レッドバロン』制作に合流する。

『アイアンキング』制作前年の1971年、『シルバー仮面』制作の主体は、当初 実相寺昭雄監督率いる「コダイグループ」で、日本現代企画は「製作協力」のクレジット。重厚なストーリーとエキセントリックなキャメラワーク、そして明らかに”脱ウルトラマン”を意識した意欲的な等身大ヒーロー路線ではあったが、やがて裏番組『ミラーマン』に視聴率的に駆逐され、あえなく禁じ手の巨大化路線に転じる。
後継の『アイアンキング』の劇中に一貫して漂う「陽性の熱」は、前衛的な『シルバー仮面』に戸惑った視聴者たち(子どもたち)がおそらく渇望していたもの。それを敏感に嗅ぎ取った脚本家 佐々木守氏は、自身のコネクションから当時人気スターであった石橋正次氏(静弦太郎役)と、数々の日活作品で主役を務めた浜田光夫氏(霧島五郎役)を招請、コミカルなコンビの珍道中を全話にわたり書き上げる。

弦太郎や五郎と旅を共にする高村ゆき子役に森川千恵子(真樹千惠子)女史。『仮面ライダー』第1~13話まで緑川ルリ子役で出演、また学園スポーツドラマ『コートにかける青春』ではテニスに情熱を傾ける少女 東城真琴役を好演。ゆき子は自称「高山植物研究者」、その実体は「不知火十番目の影」(間者)であり、巧みに弦太郎・五郎に接近するが、いつしか弦太郎の男気に惹かれていく。
第6話、ゆき子が不知火一族の間者であることを既に看破していた弦太郎は、大和朝廷の時代から抑圧されてきた先住民族・不知火が陽の当たる場所に出ることの正当性を訴えるゆき子に対し、激情的に、しかし秘めた優しさをもって諭す。「不知火一族としての使命」と「弦太郎への思慕」との狭間で揺れ動いてきた ゆき子は遂に一族を裏切り、生命をかけて拉致されていた五郎を救出するのだが…。

本来の筋立ては、ゆき子が武神埴輪に酷似したロボットで弦太郎と五郎を攻撃、弦太郎への思慕を捨てきれない ゆき子が一族を裏切り、総帥の不知火太郎に粛清される…というものであったと推察。ゆき子が不知火太郎と共に最終決戦に挑む展開が瓦解したのは、番組スタッフによれば「第6話撮影中 多量のガソリン使用で炎を大きくしたものが森川さんの髪に燃え移る事故が発生し、動揺した森川さんから降板の申し入れがあったから」との由。かくして高村ゆき子は姿を消す。しかもその最期は、愛する弦太郎の胸に抱かれてではなく、不知火と戦闘中の弦太郎を想いながら五郎の腕の中で息絶えるというシビアなものだった(当該シーンの森川女史アップでは、事故のため痛んだ森川女史の髪のコンディションがライティングの関係で見て取れる)。「最愛の者(弦太郎)に看取られながら逝く」という凡庸なメロドラマを回避したところは、稀代の脚本家 佐々木守氏の面目躍如だ。
かくしてイレギュラーな事故に起因する唐突な森川女史降板により、第7話以降は岡崎友紀女史(『おくさまは18歳』)、夏純子女史(『シルバー仮面』)、坂口良子女史(『アイちゃんが行く!』)など、佐々木守氏が脚本家として参画した作品群のヒロイン女優などがゲストとして登場する展開となった。第3部「タイタニアン編」からは国家警備機構のお目付け役 藤森典子(通称「テンコ」)役として右京千晶女史が加入。 彼女はアイアンキングのスーツアクター 加藤寿氏、裏番組『ミラーマン』主演の石田信之氏と郷里が同じで、 右京女史は両氏の2歳年下にあたる。

余談ではあるが、『アイアンキング』クランクアップから約4カ月後に撮影された『スーパーロボット レッドバロン』第5話、街中でSSI車輌が敵ロボット 豪龍から攻撃を受けるシーンは、かつて狛江市内に存在した日本現代企画スタジオ(和泉本町2丁目)と市立中学校(現.狛江市市民グランド)をはさむ道路(丸山通り)で撮影された。ここでもビル3階に相当する高さまで火の玉が上がり、あまつさえ中学校の金網フェンスを包むビニール部分を完全焼失させている。現在では到底撮影許可が下りないリスキーな事案だが、かように日本現代企画作品では迫力ある画を撮影するため、(当時の他社特撮作品と比較しても)ガソリン使用量がインフレ化した爆破シーンが散見される。

最後に、『シルバー仮面ジャイアント』に続き、『アイアンキング』でもスーツアクターと不知火順八郎役を務めた加藤寿氏の述懐を紹介しておく。
「『~ジャイアント』のマスクは内部の目にあたる部分が光り 見えにくい上に、マスクがズレて星人との位置関係を把握し難かったです。その上スーツは著しく伸縮性に乏しかったため、まるで全ての関節部にギブスを着けられているかのようでした。ある回の撮影で台から降りて着地する際に足首を挫いてしまい、スーツをハサミで切り取って頂き 、腫れた患部を治療して頂いたことがありました。『アイアンキング』では少しずつ慣れてきましたが、OPシーン、スローモーションで空中を舞うアイアンキングは私ではなく、たしか体育大学の学生さんか どなたかだったと記憶しています」。

かように『アイアンキング』は、本編と特撮のスタッフ・キャスト諸氏が奮闘、両輪がフル回転し、視聴者を大いに魅了した。とりわけ国家警備機構のエージェントに相応しく 冷淡で的確な判断力、屈強な身体能力を誇り、度々アイアンキングのピンチを救う活躍を見せた静弦太郎。一見「昼行燈」的なキャラでありながら 情が最優先し 弦太郎の心情を誰よりも理解し支えた”霧の巨人”霧島五郎。珍道中、両者の喜怒哀楽に、本放送から50余年経った現在でも作品世界が褪色していないことに驚かされる方は、少なくないのではないだろうか。

(寄稿文:タナカツヨシ)

ウルトラセブン55周年記念上映会

55年前・・・未来があった。幾千の星から飛来する侵略者たちから、自らの命を削りながら地球を護ってくれたウルトラセブン。
登壇ゲストの柳家喬之助 師匠(落語家)と、鈴木清(撮影技師・特撮監督・プロデューサー)がその足跡をたどる。円谷プロ公認の創作落語と、ウルトラセブン初期エピソードの中でも恐怖とミステリーに満ちた傑作を上映!
日時
10月9日(月・祝) 13:00〜14:30
会場
ホテル大野屋
当日券
当日券大人3,000円(2,500円+ドリンク500円)
18歳以下 2,000円(ドリンク無し)

ウルトラ怪獣落語

落語家:柳家喬之助
円谷プロ公認の創作落語。ウルトラ愛にあふれる高座を、ウルトラセブン55周年記念の年に熱海で堪能!

柳家喬之助(やなぎや きょうのすけ)
落語協会所属。埼玉県所沢市出身1971年3月4日生まれ。出囃子は『江島生島』。1993年柳家さん喬に入門、前座名「さん市」。1997年二ツ目昇進「喬之助」と改名。2007年真打昇進。2002年第13回北とぴあ若手落語家競演会奨励賞を受賞。面倒くさい噺全般を得意とする。平成17年度より学習院大学非常勤講師。2017年6月25日に東京上野の鈴本演芸場で、兄弟子である柳家喬太郎師匠と『ウルトラセブン』放送開始50年を記念した落語会を開催。

ウルトラセブン

1967年10月1日〜1968年9月8日放送
TBS系列(全49話)円谷プロ

第2話・『緑の恐怖』
1967年10月8日放映(TBS系列)
監督:野長瀬三摩地
脚本:金城哲夫
撮影(本編) : 永井仙吉
撮影(特撮): 鈴木 清
特殊技術:高野宏一
出演:中山昭二 森次晃司(森次晃嗣) 菱見百合子(ひし美ゆり子) 松本朝夫 中真千子
“55年前、未来があった。”

昨年から今年にかけて『ウルトラセブン』55周年の年となり、記念のムーブメントが巻き起こっています。いままでセブンに触れたことのない方々がその魅力に触れられるように人気声優ナレーションによる”新規予告編55周年Ver.”が制作・配信がされたり、待望の4K ULTRA Blu-rayを含む映像商品『ULTRAMAN ARCHIVE ウルトラセブン4KUHD&MovieNEX』の発売が叶ったりと、セブンづくしの年であります。そして当映画祭もこの波にノリます。ヤリます! 第2話です。

地球防衛軍 宇宙ステーションV3勤務 石黒達男隊員。
6ヶ月ぶりの休暇で地球に降りたった彼の自宅に、ワイアール星産出の金属チルソナイト808で覆われた大小二つの謎の塊がどこからともなく集結を完了した。その夜から街では植物生命体が人を襲い、襲われた人々も植物化するという怪事件が頻発する…
怪しい金属塊を石黒邸で見かけたモロボシ・ダンは、その能力で材質は認識できたものの透視できないことに大いに疑問を抱き、密かに謎を解く決心をする。

この物語が終始纏っているのは、謎、謎、謎。

重要アイテムである”チルソナイト808″ 。超硬金属としての特性は、『ウルトラQ』第13話「ガラダマ」にて同種チルソナイトがガラダマの組成金属として登場して証明済み。この「緑の恐怖」では書斎の机の中で怪音を発しながら内部から緑色に発光して謎の機能を果たしているようです。 何のために仕込まれたのか?
大小それぞれの方法で金属塊が石黒邸に。大きい塊は何故レーダー網に追尾されない?小さな塊を運んでくるのは何故◯◯屋さん? どうして石黒隊員は終始苦しんでるの? 植物生命体が自らをコントロールする◯◯を必要とする理由は? そして、ダンによってトンネル内にかくまわれた老人の運命は?等々。

何度も何度も見返すたびに、実は… 石黒邸で顔を見せる人物は、石黒夫人とウルトラ警備隊員以外全員宇宙人?と疑っても何ら違和感ないぐらいの展開が待っています。

公式情報に反するかも知れませんが「ワイアール星人って画面に出てこないで他に存在するんじゃないの?」というのが、この大いなるシリーズと同じく55年生きてきた私の生涯永年の疑念なのです。

脚本はウルトラマンシリーズの基礎を構築した金城哲夫氏。チルソナイト808に遭遇したダンの独白が、シリーズが進むにつれ深化する宇宙人の孤独を既に表現しています。

第3話『湖のひみつ』とともにクランクイン作として登板、ミステリーに満ち溢れた演出は、『ウルトラQ』で7本、『ウルトラマン』8本を担当した野長瀬三摩地監督。脚本家として南川竜のペンネームを持ち、東宝助監督会では中野昭慶特技監督の先輩であり、円谷組への参加を勧めた人物。

そして当映画祭には前回よりゲストでご参加いただいている鈴木清氏は、特殊技術班の撮影を担当されています。

(寄稿文:桐谷驟雨)


転生恐竜 オレティラ!(入場無料!)

未知の大恐竜ワールドでは、最強自慢の恐竜たちのスーパーバトルが繰り広げられていた。ある日、なぞの恐竜が空から出現! ドハデに降り立ったのは……リーゼントをキメたティラノサウルス!?やつの名は「オレティラ」。恐竜大好きなヤンキー少年がティラノサウルスに転生した姿だ!講談社が贈る、スーパー恐竜たちのハチャメチャバトルストーリー『転生恐竜オレティラ!』を見逃すな! 今井聰監督と『ウルトラマンサーガ』などで活躍の岡秀樹監督も登壇!協賛社提供上映。
日時
10月9日(月・祝) 15:15〜16:00
会場
ホテル大野屋
入場無料
【スタッフ】
監督・脚本・キャラクターデザイン・画コンテ・撮影・合成・編集:今井 聰
操演:今井 聰
協力:岡 秀樹、伊藤成昭

【キャスト】
オレティラ:松田 留奈
トリケラー:奥原 ひとみ
ステゴロー:いまい さとし
パキケラ:熊王 涼
アロザン:一花 さくら
今井 聰(いまいさとし)

小4で特撮自主映画創りに目覚め、セラムンより 10 年早い美少女戦隊ものを 人形映画で作り数々の賞を受賞。1995 年から川北組スタッフとなり『ゴジラ』シ リーズ等に助監督等として参加。
川北組での集大成として TV シリーズ『Kawaii ジェニー』に深く関わる。
その他ガンプラやゲーム CM、ドイツ・シュライヒ社の恐竜フィギュア PV 等を監 督。 講談社オリジナル企画『オレティラ!』では脚本・監督・キャラデザ・特撮など担当し 1 年半がかりで制作。


岡 秀樹(おかひでき)

「ウルトラQ」誕生の年に生まれる。中学生時代に8ミリ特撮映画の自主制作に目覚め、気づいたら川北組、平成ウルトラマンシリーズの助監督になっていた。
「トミカヒーロー レスキューフォース」「ウルトラマンゼロVSダークロプスゼロ」「ウルトラマンサーガ」、インドネシアのヒーロー「ガルーダの戦士ビマ」等を監督。
現在はリメイク版「宇宙戦艦ヤマト」シリーズのシナリオを書く日々。


IKÉ BOYS(イケボーイズ)

釈由美子も出演する本映画祭のクロージング上映。アニメ!特撮!怪獣!日本の映像文化への愛情が注ぎ込まれた海外作品。ラストの特撮シーンを手掛けた佐藤大介監督が登壇。エリック監督と日米リモート対談予定。
日時
10月9日(月・祝) 16:45~18:45
会場
ホテル大野屋
当日券
大人2,500円(2,000円+ドリンク500円
18歳以下1,500円(ドリンク無し)

IKÉ BOYS(イケボーイズ)
(2021年・令和3年作品)
監督:原作:エリック・マキーバー
脚本:エリック・マキーバー&ジェフ・ハマー
撮影:エド・ウー
特撮:佐藤大介 ほか

キャスト:クイン・ロード/ローナック・ガンディー/比嘉クリスティーナ/釈由美子/岩松了/ビリー・ゼイン

エリック・マキーバー
アメリカに生まれ育ち、学生時代から東京に拠点を移す。
大学で能楽を学んだ後、役者、翻訳家、ゲーム開発者、アニメ ーションプロデューサーと幅広く活躍。その中で “アメリカと 日本” 双方の言語と特性を融合するという一風変わった視点か らの映画ヴィジョンを身につける。
ニューヨーク大学の卒業作品「パレオノート」は8カ国・40以 上の映画祭で上映されて、20もの賞を受賞。スパイク・リーや アン・リーのデビューのきっかけとなったWasserman Award in Directingや、アカデミー賞の短編賞へのノミネート資格も獲得。
本作「イケボーイズ」は長編デビュー作となる。

あらすじ

オクラホマ州出身のショーンとヴィックは15歳。学校生活も交友関係もうまくいかない彼らの唯一の 逃げ道は日本文化。アニメ、特撮、漫画…それらはヴィックと ショーンにとって、単なる娯楽ではなく、別世界への逃げ道に なっていた。
そんな中、オクラホマに来た日本人女子高生の留学生、清水未希。彼女もインディアン文化に夢中な変わり者であり、アメリカ先住民の「ビジョンクエスト」を求めてオクラホマに来たのだ。
未希に必死にアピールしようと奮闘するショーンとヴィック は、伝説的な日本のアニメ「行け! 虹の世紀末大決戦」。

カルト的な都市伝説として「世紀末に現れる救世主の予言」とも噂されていた。

その作品を観た3人が、映画の呪いでヒーローと怪獣に化けて いく物語である・・・

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